SCU-19をWindows11に使えるように改造する

Yaesuによると、PDNモード用インタフェースケーブルSCU-19はWindows11には使えず、SCU-57に買い替えるようにと記されています。

しかし、Windows11用のUSB-RS232C変換ケーブルがあれば、SCU-19をちょっと改造して、簡単にWindows11上でPDNモードが使えるようになります。

SCU-19の構成:

  リグ側コネクター中間ユニットーUSBコネクタ

改造版の構成:

  リグ側コネクターRS232Cコネクタ||RS232C/USB変換ケーブルーUSBコネクタ

リグ側コネクタからはRS232Cレベルの信号が出ているので、こんな簡単な改造方法で使えるようにできます、

 

SCU-19の中間ユニットを開けるとこんな基板が入っています。

①赤丸部分のリグに繋がる側のワイヤを、ワイヤの色が判る程度に基板側に数mm残して切断します。(この写真では色々試行した後なので、ワイヤの色が判別できなくなってしまいました。(^^;))

②切断したリグ用コネクタ付きワイヤを、RS-232Cコネクタに半田付けします。
RS-232Cコネクタは、お手持ちのRS232C/USB変換ケーブルのRS232Cコネクタに嵌合できる形状のものを使います。例えば、D-Sub9S(ソケットタイプ)
・結線する信号は、SG(Signal Ground)、TX、RXの3本です。SGはすぐ判ると思いますが、TX、RXの2本は試行錯誤して下さい。
・ケーブルの芯線は4本以上あるので、使わない色のワイヤが互いに接触しないようにそれぞれの末端を熱収縮チューブ等で絶縁処理しておきます。

Windows11対応の市販のRS232C/USB変換ケーブルを、②で作ったケーブルとつなぎます。
RS232C/USB変換ケーブルの例

 

余談ですが、SCU-19の残った残骸を使えば、新たにWindows10以前用のRS232C/USB変換ケーブルが作れます。

最後になりましたが、一緒にあ~でもない、こ~でもない、と夜中に付き合っていただいたローカルのJP3EGU局に謝意を表します。

 

FT2DとスピーカマイクMH-34で、ポータブルHRIモードを楽しむ

Yaesuのハンディ機FT2Dシリーズなどには、アナログノードにもデジタルノードにも接続できるポータブルHRIモード※というのがあります。

これを使うには、デジタルノードとの接続専用のPDNモードに用いるケーブルSCU-19とはまた別の、ケーブルセットSCU-39を使って、更にPCとのややこしい接続や音量調整をせよ、とマニュアルには書かれています。

当局は、SCU-19とスピーカマイクMH-34を併用するだけでポータブルHRIモードを実現していますので、ご紹介します。

 

やり方は…すごく簡単です。
リグに、Wires-Xアプリの立ち上がっているPCに繋がったSCU-19と、スピーカマイクを接続するだけです。
その後、XキーとBACKキーを両方押しながら電源をONにすれば、ポータブルHRIモードになります。

本当に、PDNモードのときとの違いは、スピーカマイクが増えるだけで、その他の配線やPC側の調整も一切不要です。

 

アナログノードにも接続ができるようになると…
America Linkなど、多数の海外アナログノード局にも接続できるようになります。(Wires-Xでのアナログノードのアイコンは丸い家マークです。)

デジタル専用のPDNモードばかりでALL JA CQ ROOM -Dなどのデジタルノードに飽きてきた方は、この機会にぜひ、簡単なポータブルHRIモードに移られて、海外局との交信をお楽しみください!

 

※PDNモード、ポータブルHRIモード … こちら

 さらに詳しくは、こちら

★Windows11用にはSCU-19は使えず、SCU-57に買い替えよ、と案内されていますが、実は簡単な改造でSCU-19をWindows11に転用できる方法がありました。この件は次の記事で報告します。

 

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…と、ここまで書いておいて、なんなんですが…、

実はスピーカマイクを使わなくても、FT2DをポータブルHRIモードに設定する「電源ON時のキー操作」をするだけで、アナログノード局に接続することができてしまうのでした。

また、取説にあるような音声系の結線をしなければ、アナログノードの接続中のデジタル局の声しか聞こえないことになります。(アナログノードに接続中の、アナログ局の声は聞こえない。)

以上、訂正がてら、追加情報でした。

 

続・ため込んできた記事ネタの備忘録

9/24投稿分の詳細も投稿しないまま、その後の12/10までの続・記事ネタ。

「有限不実行」を地で行くお気楽な生き方。。。

 

ブログっていいなぁ!

 

①社団局を開設しました

・ローカルの仲間と初めて社団局を開設。

・リフレクタやPeanut、Wires-Xなどのノード局運用の自由度が拡大。

・個人局の設備との、設備共用申請のツボがわかった。

 

②中華DMRハンディ機2機種のJARD保証をゲット

・Aliunce HD1とRetevis RT3

・でもJARD保証を取れただけで、DMRの設置内容が皆目わからん。(^^;

 

③7~430MHz帯のマルチバンドホイップATA-120Aを設置

・とりあえず3.5もOK.でも24はダメ。

・逆に2段GPより、430はS2ほど飛びが悪くなった。

 

④深夜電力でお湯を沸かす、エコキュートの「ホントにエコ」な使い方の研究

・まぁ、昨今の電気代高騰対策として、ってのが本音ですけどね。

・設定条件だけでなく、室外機周りのこんな対策も合理的。効果絶大。

 

⑤IC-705単体で国内・海外のリフレクタにダイレクト接続

・まぁよく知られた方法ではあるんですが。

・複数のゲートウェイ設定内容を保存しておく方法も。

 

とりあえず、ここまで表題のみにて。(また。。。)

 

ちょっと変わった「リモート申請」が受理されました!

やはり、というか、例によって、というか、案の定、前回9/24に投稿してから、何も投稿することなく、すでに今日は10/13。。光陰矢の如し。

残りの人生も、やっぱりこうやって無為に過ごすことになるんだろうな~。。

 

ということで、本日は「リモート運用の申請が受理された件」。

ちょっと変わった申請が通りましたので簡単にご報告。

 

IC-705やFT991Aとか?のメーカ製のリグでは、パソコン用のアプリが無償配布や販売品として頒布されていますね。このようなリモート運用は比較的ハードルが低く?、リモート運用されてる局もチラホラ出てこられているみたいです。

一方、PC必須のアプリを使う無線が流行っているのもご承知の通り。

ということで、専用アプリを使わずにリモート運用する方法も申請していたのですが、このたび無事に受理されました。

 

メーカ製のを使わない方法の概要は、次の通りです。

Crome Remote desktop や VNCアプリやLINEチャットなどのアプリの機能を使って、外出中に自宅のPC画面の操作や音声通話を実現しています。

・(IC705のAPモードまたはDVMEGA)+Doozy+RasPi版Windows10を遠隔で選局操作

・ノード局運用用のWires-XのWindows版PCアプリを、遠隔で選局操作

・自作SDR無線機のSDRアプリを、遠隔操作と音声通話

 

もちろん、IC-705などのメーカ製リモート運用アプリで、遠隔操作と音声通話ができるのは言うまでもありません。

 

アマチュア無線局としての活用例としては、

①自宅においたリフレクタノード局(AP)と、持出中のハンディ機の間で交信するときに、接続先リフレクタを手元のスマホで簡単に変更できる。

②Wires-X画面で、リアルタイムにフレンド局がオンラインになったことや、接続先ルームの切替が、スマホ画面上で簡単にできる。

特に①は、スマホではなく無線機を持ち歩いて選局操作などができるので、すごく期待してます!

 

上手く使いこなせたらいいな!!!

 

ため込んできた記事ネタの備忘録

前回投稿したのがほぼ1年前…。

ブログへの投稿はむちゃくちゃサボってましたが、さりとて無線関係その他をサボってたわけではなく。。。(言い訳がましい)(^^;

 

…ということで、この辺で自身の整理がてら、この1年ほどの間にやったことを思いつくままにリストアップしてみます。

#それぞれの記事ネタは、追い追い、深堀りした記事を投稿しようかと。

 しかし、いつになるんでしょうか??

 

それでは、以下、順不同にて。

 

①144~5600MHz帯 5バンドSDR無線機の制作

 ・自作機JARD保証取得してみた

 ・SDRとして、AdalmPlutoを使用。フリマで¥18,000也。

 ・アイコムIC-905と大差ない?/それ以上?の見た目の仕様。(^^;

   144,430は50W, 1200は10W、2400,5600は2W。

   安価だし。

   (今後、もしこれをリモート化できれば、905よりもっとイケるかも…?)

   でもD-STARがついてないんだよな~。。。

 

②1200~5600MHz帯用のポータブル放物面アンテナの設計と制作

 ・FUSION360でオリジナル設計⇒3Dプリンタで制作。

 

③SDR機の周波数校正用の、激安GPS式校正器の制作(部材待ち中)

 ・ついでにFT8とか用の基準時刻としても活用。

 

④ラズパイ4の導入
 ・Windows 10 pro が動く、消費電力5Wの常時稼働マシンとして導入。

 ・D-STARリフレクタノード局やDoozyノード局としてマルチに活躍中。

 

⑤DVMEGAでDMR(免許変更届完了)

 ・DmonitorとかBlueDVの公開ノードとしても使えるように。

 ・DMRと言えば、droidstarなるAndroidアプリにも挑戦してみた。

  (が、うまくいってない。)

 

…ということで。CU SOOUCHI

 

 

YAESU FH-2 メモリーキーパッドの制作

今更ながら、YAESU FT-991AM用の外付けキーパッドFH-2の存在をローカルOMに教えてもらったので、自作にチャレンジしました。

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制作品。ミンティアケースを使用。

■回路図(テキストでご説明…)(^^;

参考資料 …  まあべるのほわほわ日記OK1DX局のWEB

3.5Φのステレオミニプラグの先端をSIG、付け根部をCOMと呼ぶこととします。(中間部は使いません。)

①5つのタクトスイッチSW1~SW5のCOM相当側をすべて渡り線方式で接続。

②SW1の直前に、0.001uFのセラコンC1をSIG/COM間に接続。

③次いで、タクトスイッチのSIG相当側を順次以下の抵抗を挟んで結線。

 PLUG---(C1)---R1--SW1--R2--SW2--R3--SW3--R4--SW4--R5--SW5

 但し、R1=510+390+22、 R2=470、 R3=470+22、 R4=670、 R5=510+220

 

・ハウジング

今回は手持ちのタクトスイッチ(6x6x5mm)のプランジャ部分が短かったので、収納はよくある堅めのフリスクケースではなく、やわらか系のミンティアケースを使い、スイッチ押下時にはケース自体のたわみも利用するようにしました。

ケーブル取出し部は、ミンティアタブレット取出口の蓋を半分程度カットし、更に内部でケーブルをタイラップで縛り上げて抜け止めとしました。

キートップ

ミンティアケース自体が軟質プラ材ですから、ホットメルトボンドの材料(Φ7.5mm)をカッターで2mm厚に切って片面をライターで炙り、これをキートップとして、ケースの上からプランジャに押し付けて融着することで、適度な操作感とあわせて防塵性も得ることができました。

・ケーブル

手持ちのシールド付き2芯ケーブルで1m長としました。またRIG側に2回巻フェライトコアを付けました。

 

■最後に

実は今回、「色んなCWコンテストに参加するのに便利で不可欠だ」ということで急遽制作し、キーパッド自体は(見栄えはさておき)かなり操作感の満足できるものが制作できました。

しかし、実際のコンテスト(2021-10-17JLRSコンテスト)に参加して実用してみると、メモリーしたCWテキストと、送出するべき送信内容とを、あらかじめ確実に1:1で対応させて反射的に相当するタクトキーを押す、という習熟訓練を事前にやってないと、余計にパニックになるのでした。

#当たり前やろ!というご指摘があるのは覚悟の上。何事もやってみんと判らない~♪ (^^;

 

この台風でベランダアンテナがぶっ飛びかけました

昨日通り過ぎた台風の強風で、ベランダのアンテナを保持している「垂直のツッパリ棒」が傾いて、あわやアンテナが地上に落下しかけました。

数年前に直撃した台風21号でも大丈夫だったんですが…。

 

どうやら、最近設置したソーラーパネルの固定用補助ロープの一つを、このツッパリ棒にゆるく結んでいたのが原因のようです。ソーラパネル自体は、壁に既設のアンカーに固定はしていたのですが、強風で捩じれていたようでした。

 

保険的につないでいたロープのせいで、あわや大参事になるところでした。

同じようにツッパリ式の固定をされてるアパマン局がおられましたら、どうぞご注意ください。

 

 

PeanutでCW

今更ですが、David氏作成のPeanutで、CWを楽しむ方法です。

PeanutはPCMデジタル通信なので、とても音が澄んでいますから初心者にも聞き取りやすいですし、海外DX局との交信も手軽にできます。(当局はまだ国内局としか交信してませんが。)(^^;

 

1.PCで楽しむ方法

①まずはPCにPeanutをインストール。

②音声入力にCWトーン信号を入れる。この方法として、例えば、
・リグやエレキーのサイドトーンをPCのマイクで拾う。
・リグやエレキーのトーンを直接マイク入力としてPCに入れる。
・当該PCにエレキーソフトを入れCWキーをつないで、アプリ間で音声を引き渡す。
といった方法が考えられます。

今回は比較的ハードルが低く、音質もよい、真ん中の方法でやってみました。

 

2.ノートPCでの問題点

一般的に、音声入出力が4Pジャック1個しかないので、マイクコネクタに差し込むと、出力音声が聞こえなくなるのです。かといって、いちいちはんだごてを握って専用ケーブルを作るのも面倒なので、手元にあった安価なUSBサウンドユニットを使いました。これをPCのUSBコネクタに差し込み、そのマイク入力にリグのサイドトーン信号を流せばよいはずです。筆者はリグとして、FT-991AMを使いました。

念のため、リグをCWモードにして音声出力を絞り切っていても、CWサイドトーンはPhoneジャックからちゃんと聞こえてくることを確認しておきました。

・接続

百均で買った3.5mm両ピンステレオ延長ケーブルを使って、リグのPhoneジャックと、USBサウンドユニットのMICジャックを連結します。

あとはごく一般的な手順で、USBサウンドユニットの設定を進めます。

ここで注意を要する点としては、送信するCWトーンを自分のPCスピーカから聞こえるようにするために、USBサウンドユニットのプロパティの「聴く」タブで「このデバイスを聴く」にチェックを入れておくことです。

 

・送信

PeanutのCW(PCM)に接続します。充分ワッチしたら、右下のスライドを右に動かしてからキーを叩くとトーンが発信されます。送信終了時にはスライドを左に戻します。

 

★注意事項

自動的に送受が切り替わるわけではないのが、リグの操作性とは大きく異なります。
あと、1回の送信は3分で自動的に切れますので、一生懸命CWキーを叩いたのに、相手局に届いてなかった…ということにもなりかねません。

この2点については、おいおい解決策を考えてゆくことにしましょうか。

ということで、CU LATER ..

 

 

 

Doozy on ラズパイ(続報)日本のリフレクタへのアクセス

国内のリフレクタ(正確にはNora Gateway接続中のJARL D-star リピータ?)をDoozyでアクセスする方法です。

Windowsのドキュメントフォルダ中のDoozyフォルダの中のDoozyファイルをエディタで開き、COM設定の次の行に、jpn=1 を追加。

これで、DCSやREFのプルダウンメニューに、「JPN」が追加表示され、国内レピータが選択できるようになります。

ちなみに、プルダウンメニューではコールサイン表示ですが、その下に日本語で「世田谷430」等のリピータ呼称が表示されています。

 

以上です。

Doozyをラズパイ3のWindows10で稼働!

前回、Doozyをご紹介しました。
ですが、わざわざWindowsPCをつなぎっぱなすのももったいない。

ということで、以前にも簡単にメモ投稿しましたが、ラズパイ3上でWindows10を動かして、それでDoozyが動作するかトライしてみました。

結果、全く支障なく、うまく動作しました!

これで屋外移動先でバッテリーとスマホテザリングで全世界とテザリング・リフレクタ交信ができる!

この実験前、実は何が心配だったかというと、
ICOM提供のUSBドライバが動くかどうか。→ICOMドライバのインスト不要。
 (訂正)最終的にエラーは出るが、一旦32bit版のインスト作業は必要な模様。
②処理能力が弱いので、音飛びとかケロリはないか。→全く問題なし。

もし使わないラズパイがその辺に転がってる方は、ぜひお試しください。

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IC-705で海外リフレクタに接続し、海外局と交信(Doozy利用)

発注直後から納品待ちが続いていたハンディー機・ID-52を待ちかねて、我慢しきれずにとうとうIC-705を入手しました。
が、その多機能さと自由度の高さに舌を巻いています。
アイコムさん、先を見据えた、なんだかすごい"無線機"を作っちゃいましたね!!

 

さて。今回は海外リフレクタに簡単に接続して交信する方法のご紹介です。
先般購入したIC-705の取説には「海外リフレクタとの接続について実績がない」と書かれていたので、素人の当局の知る範囲内で無責任にも!投稿することにしました。
但し(常套句ですが)、万一不具合を生じても自己責任お願いします。


使うのはPA7LIM局作成のWindows版無料アプリ、Doozy(ドゥージーです。

https://www.pa7lim.nl/doozy/

余談ですが、この局長さんには以前に東京ハムフェアでお目にかかったことがあります。とても知的で物静かで上品で、むっちゃカッコイイ、スマートな局長さんなのでした!
Doozyを使って気に入られた方は是非、Doozyの画面からPaypalをクリックして寄付(Donation)して差し上げてくださいまし。

 

1.用意したもの

・IC-705 (Firmware ver.1.24)

・WindowsPC(一応当局はWindows10を使用)。インターネット接続済みのこと。

・マイクロUSB/標準USB-A、のデータ通信用ケーブル(百均で購入)

コールサイン名簿への掲載作業
まず、以下に先立って「JARLのD-STAR登録」を完了しておくことは不可欠です。

海外リンク用のコールサイン名簿情報に収載されている必要があるので、以下の項で設定するコールサイン(後ろに半角スペースAなどがあってもよい)で、まず一度、無線機本体から電波を使って、カーチャンクでよいので国内D-STARレピータに(念のためゲート越えで)アクセスしておいてください。(早ければ数時間で、遅くとも2,3日中には収載されます。) 
一度収載されると2,3か月間は有効だそうです。ある日突然海外リフレクタに繋がらなくなるなどの異常が出たら、再度国内ゲート越え通信をして様子を見てください。

 

2.IC-705のメニュー設定

・MENU②→DVGW→ゲートウェイ選択→外部ゲートウェイ:USB(B)

・MENU→SET→自局設定→自局コールサイン(J*3***など)

 及び、送信メッセージ(英文)、を適当に設定。

・MENU→SET→外部端子→USB(B)端子機能
  →USB AF/IF出力→出力選択;AF 

  →USB(B)端子機能:DVデータ

 

3.PCの準備、IC-705の接続

①まず最初に、ICOMホムペからUSBドライバをダウンロードしてインストール。

②上記DoozyのWEBから最新版Doozyを入手してインストール。
 具体的には、拡張子がmsiのファイルを適当なフォルダにダウンロードして、それをダブルクリック、(警告が出たら「詳細」や「次へ」とか、適当に選んでゆく)。

③PCのUSBコネクタと、IC-705のマイクロUSBコネクタを接続し、IC-705の電源をON!

[スタート]を右クリックして、デバイスマネージャを選択。COM/LPTの項目が出ていることと、その中にICOM某の行が2つあることを確認し、CI-Vでない方のCOM番号を控えておく。もし表示されないときは、接続ケーブルの異常(通信用でなく充電用であるとか、断線しているとか)の可能性大です。

★もしいきなり送信モードになるとかの異常があれば直ちに無線機の電源を切ってください。

・一旦IC-705の電源を切って、PCのDoozyを起動。以下の設定をします。

設定アイコン(トンカチマーク)をクリックし、
正しいコールサイン(通常6桁。後ろに/などは不要)を入力。
[Update hosts files]をクリック。次々繰り出される小窓のOKを押してゆく。

ICOM radio]に、上記3③項で控えたCOM番号を設定する。

[SAVE]で保存。

 

4.使い方

①使い始めるとき

・PCと無線機を接続し、PCの「Doozy」を起動する。

・MENU②→DVGW→ゲートウェイ選択が「外部ゲートウェイ(USB(B))」となっているのを確認して、<<ターミナルモード>>を選択。

(当局のは、To:CQCQCQ、From:ターミナルモード(外部)となりました。)

・Doozyの画面操作
左上のONのスライダを右にして、接続先リフレクタとして例えばREF, 030,Cを選択してから、Connectのスライダを右にする。数秒後に、Radio :Connected、Reflector:Linked to REF030C という表示が出ればOKです。


・無線機のマイクとPTTを使ってCQを出してみましょう。
最初は充分なワッチから!
PTTを握るだけでコールバックされることもありますのでご留意を!

 

②終了するとき

Doozy画面では、ConnectとONのスライダを左にスライドさせます。

IC-705では、NENU→DVGW→<<通常モード>>→CALLで、通常交信画面に戻ります。

★何かの拍子に電波発報の送信モードになることがあるようなので、念のため通常交信用のアンテナかダミーロードはちゃんとつけておくようにしましょう。

 

5.参考

海外リフレクタ(一例として、REF始まり)の一覧表です。

http://www.dstarinfo.com/reflectors.aspx

 

6.謝辞

Doozy作者のDavidさんだけでなく、国内におけるリフレクタシステムの開拓では実に多くの先達が関わっていらっしゃいます。当局も大変お世話になってきました。またこのDoozyについても同様です。今後も常にこれら先達の功績に感謝しつつ運用させて頂きたいと思います。

初代ID-31(PLUSなし)でDmonitorを!


JARLのD-STAR委員会が頒布しているDmonitorなるシステムソフトが面白い。

http://www2.odn.ne.jp/jr1uti/dmonitor/

https://www.fbnews.jp/201907/technical/index.html

 

平たく言うと、全国各地に設置されたD-STARレピータに直接ネット経由で入り込んで、あたかもそこに山掛けでアクセスしているかのように動作する、というもの。

従来なら、3エリアから1エリアのレピータにゲート越え接続する場合、カーチャンクで応答を見るまで1エリアのレピータが使用中かどうかわからず、しかもたまたま会話の途切れた瞬間だっただけかもしれない、という問題がありました。

しかしこのシステムを使えば、カーチャンクするまでもなく、直接相手方レピータの状態がリアルタイムでモニタ(狸ワッチ)できます。

しかも。

「monitor」という聞くだけかのような名称に反して、あたかも山掛けしているかのごとく相手方レピータから電波でこちらの声を発報する(交信する)ことまでできる、優れものです。

 

こんなに面白く有用なものでありながら、しかし上記情報サイトなど一般的には、ID-31「PLUS」以降の、(ケーブルでPCと接続しネットにつなげる)DVゲートウェイ機能のある機種に限る、となっていました。

しかし実際には、初代ID-31/ID-51などのケーブル接続できない機種でもDmonitorが利用可能です。
もちろん、最新のIC-705でもDVゲートウェイ機能を使わずに、アマチュア電波でDmonitorに接続ができます。

本稿では、その実現方法について簡単に紹介します。

(なぁ~んて、そんなたいそうなことでもないんですけどね!)(^^;

 

用意したもの (当局の事例)

・ラズパイ3・32GBMicroSD・DVMEGA*・D-STAR無線機・局免2つ** 他

 *DVMEGAは、以下サイトでリグに合った帯域の日本向け仕様品を発注。

  DVMEGA (combitronics.nl)

  DVMEGAは立派なアマチュア無線機なので、必ずTSS等で保証を取っておくことが必要。

 **局免2つ…固定局と移動局、自局と家族局、自局とクラブ局、などの方法があります。

 

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右下の透明ケースがDVMEGAとラズパイ3。これが無線機と430MHz帯DVで通信。

 

機器立上げ手順

①冒頭に紹介したサイトに従い最新版をダウンロードし、起動用MicroSDを作る。

②ラズパイにMicroSDを装着、USBマウス、HDMIモニタ、LANケーブルを接続し、電源ON。
 画面モードの初期値がモニタと合わないと表示が出ません。最初は家庭用TVに接続すると好適です。

③起動したら、画面モードの設定など、一般的なシステム設定を実施。

④[システムツール]メニューからDmonitor設定。→接続リグ:DVMEGA, LCD:NONE, 接続コールサイン:DVMEGAに割り当てた無線機識別子。例えば、「JA3ZZZ(半角スペース)A」(空白込みで全8文字が必須。JARL D-STAR管理WEBに登録したDVMEGAの識別子)。[登録]で一旦再起動します。

⑤[システムツール]メニューから[DVMEGA設定]。→周波数:4387x0000とか。(xは数字)、接続デバイス名:/dev/serial0 で[登録]、再起動。

⑥ラズパイが再起動するまでに、ID-31などの無線機を⑤の周波数、DVモードに合わせ、最小出力SLOにしておく。(上記①の最中にやっておくのでもよい。(^^; )

⑦④で登録した接続コールサインがリグに表示されれば、DVMAGEから無線機への受信確認が完了。

⑧無線機側の登録コールサインを、④と異なるもう一方の無線局免許のものにする。

 

使用方法

①Dmonitor起動→使用中レピータ一覧。
・右下のエリアに現在通信中のレピータと交信局当の情報が表示される。
・赤文字のRep.Callのレピータ局をクリック。

②そのレピータ局が、Dmonitorシステムに対応しておれば、そのレピータ局での山掛け交信が聞こえます。

CQを出すときは、こんな風に…カナ???(まだ勉強中)(^^;

   CQCQ [接続先レピータ名(例;品川430)]各局、
   こちらは[JS3xxx(上記⑧で無線機に登録したコールサイン)]、
   [自局運用地名]からDモニターでアクセス中です。
   ご入感局おられましたらコールください。受信します。どうぞ…。

 

以上です。いつかどこかでつながりましょう。。。73

 

ラズパイ3にWindows10pro/1909を走らせる

取り急ぎメモ。

https://raspberrypi.akaneiro.jp/archives/2377

https://blog.osakana.net/archives/9103

 

そうこうするうちにこんな情報が。
https://japanese.engadget.com/armmac-bootcamp-080048762.html
ここまでいけば64ビット版フルコンパチも夢ではない?!

1.9MHzバンド拡張運用の準備

1.9MHz帯でSSB運用と、FT8等のcomputer変調が解禁されたのを機に、X(4アマ)の局免に1.9MHz帯を追加申請しておくことにしました。

 

(申請後の局免抜粋)申請前は1.9MHz帯の行はありませんでした。

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当初1910kHzは局免申請していなかったのでどういう順番でやるのが最も安上がりでSSBまで運用できるようになるか、しばし熟考。

その結果、

①まず1.9バンドの新規追加を含んで、全バンドでのコンピュータ変調追加のみを申請。

②近々、1.9MHz帯で4MAを取得済みであれば自動的にSSBに出れるようになると思われるので、それを待つ。

要は、①の段階ではSSBはわざと申請しないでおくわけです。理由は、現時点で1.9MHz帯のSSBにでるためにはTSSやJARDの保証を受ける必要があり数千円の費用が掛かるから。

しかも①のコンピュータ変調申請は備考欄にその旨を記述するだけで済むようになっているから、1.9MHz帯の追加自体はむちゃくちゃラクチン。

(ちなみにXのリグはFT817NDとハンディー機だけです。)

アイコムの新製品IC-705が1.9MHzのSSBを含む番号と含まない番号の2種類があってややこしいようですが、含まない番号の器体を入手してしまった場合でも、とにかく先にSSB明記なしで局免取られておいたってさしたる不都合は生じないように思います。

ちなみに当局の局免にはすでに1.9MHz帯に3MAが明記されているのでこのまま何もせずに待つ予定です。